カスタム クリエイティブを使用すると、クリエイティブ テンプレートや他のディスプレイ クリエイティブ タイプでは実現できない独自の広告配信ソリューションを作成できます。カスタム クリエイティブを設定するには、技術スキルがあり、組織の広告配信目標を把握している必要があります。
広告担当者は、クリエイティブ ライブラリまたは広告申込情報からカスタム クリエイティブを設定できます。
カスタム クリエイティブの作成に必要なスキル
新しいカスタム クリエイティブを作成(開発)するには、広告配信の目標を把握し、それを実現するソリューション開発の技術とコーディングのスキルを有していることが必要となります。組織内の技術担当者や、取引先の広告主がクリエイティブ制作を委託している会社の技術担当者にサポートを求めることも必要になるかもしれません。ソリューションに応じて、お客様または技術担当者は次の知識が必要になります。
- HTML、CSS、JavaScript
- アド マネージャー マクロ
- アド マネージャー広告タグ
- デジタル広告の業界基準
技術担当者と作業する場合は、技術担当者からカスタム クリエイティブの作成時に入力するコードやアップロードするファイルを提供してもらいます。技術担当者と緊密に連携して、クリエイティブが想定どおりに動作するようテストしてください。
カスタム クリエイティブの用途
カスタム クリエイティブは、次のような場合に使用します。
- カスタムコードまたはマクロを使用したトラッキング ピクセル
- カスタムコードまたはマクロを使用した内部リダイレクト
キャンペーン マネージャー 360 のクリエイティブ タイプは内部リダイレクトに対応していますが、カスタムコードやマクロは使用できません。カスタム クリエイティブでは、内部リダイレクトを実装できるほか、関連するコードを作成したり、マクロを使用したりできます。
- 複数の第三者インプレッション トラッキング URL が必要なイメージ クリエイティブ
イメージ クリエイティブには、第三者トラッキング URL を 1 つ指定できます。カスタム クリエイティブでは、第三者トラッキング URL を複数入力できます。
- 他のクリエイティブ タイプでは実現できない特別な広告エクスペリエンス
多くのパブリッシャーは、カスタム広告フォーマットをプレミアム サービスとして広告主に販売しています。カスタム クリエイティブは柔軟性の高いフォームで、HTML5、JavaScript、CSS、その他のリソースを使用して、さまざまな方法で広告の利便性を高めることができます。
新しいカスタム クリエイティブを設定する
カスタム クリエイティブは、コードを入力したり、ファイルやその他のリソースをアップロードしたりできるアド マネージャーの機能です。カスタム クリエイティブは、クリエイティブ ライブラリまたは広告申込情報から設定できます。設定プロセスでは、まず新しいカスタム クリエイティブの詳細を設定します。
クリエイティブ ライブラリから作成する
- [配信] [クリエイティブ] に移動します。[ディスプレイ クリエイティブ] タブを表示します。
- [標準] タブか [マスター / コンパニオン] タブで [新しいクリエイティブ] をクリックします。
- 広告主を選択します。
- 表示されるディスプレイ クリエイティブ タイプから [カスタム] を選択します。
- 詳細を設定して [保存] をクリックします。
広告申込情報から作成する
ディスプレイ クリエイティブ タイプから選択するには、広告申込情報の広告タイプが [動画] ではなく [ディスプレイ] に設定されている必要があります。広告タイプは、広告申込情報の詳細ページの上部に表示されます。
- 新しいクリエイティブを広告申込情報に追加する手順に沿って操作します。
- 表示されるディスプレイ クリエイティブ タイプから [カスタム] を選択します。
- 詳細を設定して [保存] をクリックします。
カスタム クリエイティブを設定する
カスタム クリエイティブのフォームには、さまざまなフィールドや設定があります。設定オプションの詳細は次のとおりです。
名前
カスタム クリエイティブの名前は具体的で、広告担当者が見つけやすいものにします。
対象の広告ユニット サイズ
広告申込情報には、同じ広告枠サイズのカスタム クリエイティブのみ追加できます。広告申込情報には複数のサイズを指定できますが、カスタム クリエイティブは 1 つのサイズに制限されます。
コードタイプ
[コードタイプ] には次のオプションがあります。
- 標準
- AMP
- 標準版と AMP 版
クリエイティブは、標準コード、AMP HTML コード、またはその両方を使用して作成できます。HTML、CSS、JavaScript、マクロへの参照、カスタム クリエイティブにアップロードしたファイルやアセットは、標準コードで設定します。
ファイルのアップロード
ファイルやアセットをアップロードできます。アド マネージャーでは、アップロードしたファイルやアセットごとにファイル参照が作成されます。[コード] フィールドには、このファイル参照を挿入する必要があります。
コード
選択したコードタイプに応じて、1 つまたは 2 つのフィールドが表示されます。これらのフィールドにコードを入力し、保存します。
- 標準: HTML、CSS、JavaScript コードに対応
- AMP HTML: AMP HTML コードに対応
[標準版と AMP 版] を選択した場合は、両方のフィールドが表示されます。どちらの場合も、これらのフィールドでマクロやファイルマクロを参照できます。ファイルマクロは自動的に作成され、[ファイルのアップロード] でアセットをアップロードするときに利用できます。アド マネージャーで AMP HTML を使用する方法について
リンク先 URL
ユーザーが広告をクリックしたときに表示するランディング ページです。
SafeFrame
クリエイティブを SafeFrame に配信できるようにするオプションです。新しく作成したクリエイティブはデフォルトで SafeFrame に配信されます。SafeFrame を使用してクリエイティブを表示する方法について
SSL 対応オプション
デフォルトでは、アド マネージャーで SSL ステータスが自動的に検出されます。SSL プロトコルとクリエイティブの保護について
クリエイティブの向き
「すべて」、「縦」、「横」のいずれかです。このオプションは配信されるクリエイティブにのみ適用されます。トラッキング ピクセルとしての利用のみを目的としたカスタム クリエイティブには適用されません。
第三者インプレッション トラッキング URL
第三者トラッキング サービスの複数の URL を入力できます。クリエイティブが表示されると、トラッキング URL に ping が送信され、アド マネージャー外のシステムでこの広告配信アクティビティが記録されます。トラッキング URL にはマクロを含めることができます。実際のサイズが「ページ外」のクリエイティブでは、これらの URL はサポートされません。
カスタム フィールド
独自のアド マネージャー ネットワーク用に作成するフィールドや設定です。このフィールドは、アド マネージャーでデフォルトでは取得できない情報をユーザーが入力または提示するようにしたい場合に使用します。広告の配信には影響しませんが、後でレポートに使用できます。カスタム フィールドについて
コーディング
選択したコードタイプ([標準]、[AMP]、[標準版と AMP 版])に応じて、1 つまたは 2 つのコード入力フィールドが表示されます。これらのフィールドにコードを入力し、保存します。マクロやファイルマクロを参照することもできます。
標準
標準のコード入力フィールドでは、標準の HTML、HTML5、CSS、JavaScript を使用できます。
AMP HTML
AMP は、どのデバイスや配信状況でも高速で動作し、高いパフォーマンスを発揮できるウェブサイトや広告を作成するというオープンソースの取り組みです。アド マネージャーでは AMP HTML を使用して、高速で高いパフォーマンスを発揮できる広告を作成できます。
AMP HTML コード入力フィールドには、AMP HTML の定型コードが表示されています。この定型コードを元に、AMP HTML を使用した独自の広告を作成できます。広告配信の目標に合わせて、正しい形式の AMP HTML を記述してください。詳しくは、AMP オープンソース プロジェクトのウェブサイトをご確認ください。
AMP HTML コードを記述する際は、いつでも [検証] をクリックしてコードをチェックできます。
マクロとファイルマクロ
マクロは、クリエイティブのコードで使用される特殊な文字列です。アド マネージャーでは、マクロはデフォルトで含まれており、[コード] フィールドの [マクロを挿入してください] をクリックして追加できます。マクロの文字列は、後でクリエイティブの配信方法、動作方法、表示方法を指定する別の値またはコードに置き換えられます。キャッシュ無効化やリンク先 URL の便利なマクロも使用できます。アド マネージャーでマクロを使用する方法について
また、アド マネージャーでは、アップロードしたファイルやリソースごとにファイル参照が作成されます。[コード] フィールドには、このファイル参照を挿入する必要があります。これらのリソースは、直接のリンクではなく、コードのマクロを参照します。[ファイルマクロを挿入] をクリックすると、ファイル参照を探して挿入できます。