販売戦略を成功に導くには、直接取引と間接取引の広告枠をまとめて管理することが重要です。以下では、広告枠管理システムに広告配信機能を統合する方法について、アド マネージャーを使用する場合と第三者配信を使用する場合に分けて説明します。
Ad Exchange ではアド マネージャーの広告枠のサイズごとに 1 つのタグが入稿され、このタグが、アド マネージャー広告枠の広告ユニット、プレースメント、ターゲティング条件に基づくルールを使って配信されます。
アド マネージャーで Ad Exchange が呼び出され、Ad Exchange で呼び出す広告ユニットまたはプレースメントがアド マネージャーで指定されている場合、その呼び出しは Ad Exchange で広告タグとして認識されます。
アド マネージャーで広告申込情報を使用する
Ad Exchange の広告を作成するには:
- Google アド マネージャー アカウントに Ad Exchange サービスをリンクします。
- Ad Exchange の広告申込情報を作成し、そのターゲティング条件を設定します。
- [クリエイティブ] で、[クリエイティブを自動生成] をクリックします。
詳しくは、アド マネージャーの広告申込情報をご覧ください。
Ad Exchange 広告をページで直接配信する場合、または別の広告サーバーを通じて配信する場合は、ネストタグを作成して第三者広告サーバーの階層を再現できます。
広告サーバーの広告枠の階層を反映したネストタグを作成する
広告枠管理機能では、ネストタグを使って第三者広告サーバーの広告枠の階層を再現できます。通常、ネストタグは広告サーバーマクロで使用し、Ad Exchange 内でタグを呼び出します。広告サーバーマクロは、重要な情報を広告主や第三者広告サーバーに渡すときに役立ちます。
ネストタグを作成する方法は次のとおりです。
- タグを作成します。
- [ネストタグを作成] チェックボックスをオンにします。
- タグに特定の ID を割り当てるには、[手動で ID を指定] に値を入力します。
この ID の値は、タグを一度保存すると編集できなくなります。一般的にタグの ID は、使用するマクロに広告サーバーから割り当てられる値と同じものにすることをおすすめします。また、リクエストを送信したサイトの場所を Google が特定できるよう、タグの中で google_ad_slot パラメータを使用する必要があります。このパラメータの値はリクエストを送ったネストタグの ID で、親タグから子タグの順に「/」で区切った形式になります。たとえば、タグ A の下にタグ B をネストする場合、コードには google_ad_slot = “A/B” という行が含まれます。このため、一般的には広告サーバーマクロでこのパラメータを指定した方が、独自の値を割り当てるよりも便利です。マクロを使用したネストタグのコード スニペットの例:
<script type="text/javascript">
<!--google_ad_client = "ca-pub-4397449556666685";/*TEST*/
google_ad_slot = "%s/%z";
google_ad_width = 336;
google_ad_height = 280;
//-->
</script>
<script type="text/javascript"
src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
</script>広告サーバーの関連文書に目を通し、マクロの使用方法をご確認ください。 - 配信する広告のサイズごとに、少なくとも 1 つのタグを入稿する必要があります。
- 左側のサイドバーで、[タグ]、[汎用タグを作成] の順にクリックします。
- 広告サイズを選択します。広告サイズを選択すると、その値が自動的に広告コードに入力されます。
- 次に、このタグの中に広告サーバー用の google_ad_slot 行を入力します。
- 手順 3 のコードをご利用の広告配信システムに挿入します(広告配信システムが Google アド マネージャー パートナー ガイドラインに準拠していることをご確認ください)。繰り返しになりますが、広告サーバーマクロを使用して google_ad_slot パラメータを動的に生成し、Ad Exchange のネストタグの階層設定の値と一致させることをおすすめします(上記の手順 3 を参照)。
代替広告や第三者の広告配信
ページに Ad Exchange タグがあり、代替広告として第三者の広告サーバーへリダイレクトしたい場合は、タグに「google_alternate_ad_url」を追加します。これにより、Ad Exchange で入札がなかった場合、指定した URL にリクエストがリダイレクトされます。このパラメータはタグに追加するため、広告サイズを含め、リクエストに対して広告サーバーマクロを返すことができます。
代替広告には [空白スペースを表示] を選択することをおすすめします。[別の URL の他の広告を表示] を選択した場合、このパラメータは省略可能です。アド マネージャーのパブリッシャーは、ダイナミック アロケーションを利用できます。この場合、返す必要のあるサイズが広告サーバーによって自動的に検出されます。
URL の使用
URL 構造が変わる可能性の低いシンプルなサイトの場合は、「URL」を使用することをおすすめします。たとえば、アド マネージャーの階層を使用する場合は、データ構造は文字列の形式や階層構造に左右されません。一方、URL によるターゲット設定は、より壊れやすい可能性があります。
たとえば、URL が「日付」>「セクション」>「記事のタイトル」といった順序で整理されているウェブサイトの場合に URL を使用すると、URL の形式はデータベースに登録されている形式から一切変更できず、常に固定されることになります。したがって、柔軟性を求める場合は、多次元的な構造であるアド マネージャー タグを使用することをおすすめします。
URL は、情報にアクセスする有効な方法が他にない場合(第三者配信を利用して、明確な URL による区別のもとで二次供給を行っている場合など)に限ってご利用ください。